コンドームだけでは予防不可!急増する「梅毒」、その原因は
古くから知られる性感染症「梅毒」の患者がいま、急増している。昨年は前年比1000人増、今年は半年で2000人を超えた。国が注意喚起をしているが、専門家はコンドームの使用だけでは万全ではないと警鐘を鳴らす。
《梅毒》
梅毒感染者との性的な接触(他人の粘膜や皮膚と直接接触すること)などによってうつる感染症。原因は「梅毒トレポネーマ」という病原菌で、病名は症状にみられる赤い発疹が楊梅(ヤマモモ)に似ていることに由来する。感染すると全身に様々な症状が出る。(厚生労働省)
梅毒患者が増えている
半年で2000人突破…流行に歯止めかからず
国立感染症研究所(感染研)によると、全国の梅毒患者数は7月3日の時点で2019人。半年間で2000人を超え、昨年実績(2660人)の76%に達し、年間4000人台に達する可能性も出てきた。
昨年は1600人→2600人に急増、目立つ若い女性の感染
感染研によると、日本の梅毒患者は2010年から増加傾向に転じ、2015年には前年1671人から2638人と急増した。女性の増加が目立ち、15年10月時点では前年同期比2倍の574人に。このうち76%を15~35歳が占めている。

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急増「梅毒」原因は感染に気付かない?どうすれば予防できる?

なぜ増えたか不明…「昔の病気」という意識で感染に気付かない?
古くから知られる性感染症「梅毒」がなぜ増えているのか、背景ははっきりしていない。「昔の病気」という意識もあって自分の感染に気付いていないケースや、治療が不十分で人に広げているケースもあるとみられる、と共同通信は指摘。

Q1どのようにすれば感染を予防できますか?

感染部位と粘膜や皮膚が直接接触をしないように、コンドームを使用することが勧められます。ただし、コンドームが覆わない部分の皮膚などでも感染がおこる可能性があるため、コンドームを使用しても、100%予防できると過信はせず、皮膚や粘膜に異常があった場合は性的な接触を控え、早めに医療機関を受診して相談しましょう。

Q2 感染するとどのような症状が現れるのですか?

感染したあと、経過した期間によって、症状の出現する場所や内容が異なります。

第Ⅰ期: 感染後約3週間

最初(第1期)の初期症状は、痛みやかゆみを伴わないしこり又は潰瘍

感染後3週間ほど経過すると、第1期梅毒の初期症状として感染局所に5㎜~2㎝程度の軟骨様の硬さをした”しこり(硬結)”が生じてきます。やがて、しこりは硬く盛り上がり”潰瘍(硬性下疳)”となります。
しこりや潰瘍は痛み・かゆみなどの自覚症状はほとんどなく、普通は1個程度のみできることが多く、稀に複数できる場合もあります。

第Ⅱ期: 感染後数か月

感染して3か月から3年の期間を第2期梅毒といいます。

 感染して3ヵ月ほど経過すると、第2期梅毒の初期症状として梅毒トレポネーマは全身に広がって皮膚・粘膜の発疹や臓器梅毒の症状が見られます。第2期梅毒で見られる発疹は多彩であり、丘疹性梅毒疹や梅毒性乾癬、梅毒性バラ疹、扁平コンジローマ、梅毒性アンギーナ、梅毒性脱毛などがあります。

アレルギー、風しん、麻しん等に間違えられることもあります。この時期に適切な治療を受けられなかった場合、数年後に複数の臓器の障害につながることがあります。